1975年のかほり~桜田淳子さんの輝きの時 [歌]
誰にだって思い出に残る時がある。
いつだって思い出に残る歌がある。
そんな時代のそんな歌だった。
布施明 シクラメンのかほり
人を思うことの愛おしさ。
人がいないことの切なさ。
そんな気持ちを思い出させてくれる。
時は1975年のことだった。
私は、この年の4月親元を離れ、高校に進学していた。
昼は、部活中心の学校生活に戸惑い。
夜は、初めての一人暮らしにシックになったのかもしれない。
だから、余計にこの歌が心にしみたのだろう。
そして、もう一つ心を癒やしてくれたのは、桜田淳子さんだった。
この年の彼女の歌声には力強さがあったし、目の輝きには独特の鋭さが感じられた。
桜田淳子 17の夏
この動画で、『淳子ガンバレ』という横断幕が見える。
そうじゃない。
誠に情けない話だが、この年、励まされていたのは、間違いなく僕の方だった。
それは、『男なら頑張りなさいよ』
今に思えば、そんな、強いメッセージがあったように思う。
この年のレコード大賞は、布施明さんであり、大衆賞は桜田淳子さんだった。
この年最も活躍した二人が受賞したのは、当然のことだったのだろう。
1975年の受賞が示すとおり、芸能界を沸かせたことは間違いないし、オイルショック後の低成長期を芸能面から支えてきたことは疑うべきも無い。
そして、その後二人とも、忘れ得ぬコントも含め、それぞれの芸域を広げていったのは印象深い。
80年に入るや、布施さんは女優のオリビアハッセーさんと結婚後アメリカにシフトし、桜田淳子さんは徐々に女優に、舞台にとシフトしていく。
そして布施さんは、その類い希な歌声で、今でも現役で歌い続け、桜田淳子さんは信念に従い平穏な家庭生活を送っている。
かつて、布施明さんは3億円事件との関わりで、桜田淳子さんは宗教問題で、芸能雑誌を賑わせたが、いまでは、遠いことのように思う。
今に、幸が多からんことを祈るばかりだ。
追伸 動画のUP主様に感謝いたします。
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